川嶋 VS ミハレス【第12ラウンド】

いったいこのパワーは何処から生まれてくるのか?最終ラウンドの川嶋の盛り返しは、11ラウンドまでの状況を考えると、とても信じ難く、奇跡にも近いものだった。既に6ラウンド半ばにスタミナは底を尽いてた。そこからさらに6つのラウンドを闘い続けたこともさることながら、この12ラウンドを果敢なまでに己の信念を貫き、栄光を求め、闘い抜いた姿に感動を覚えずにはいられなかった。

左フック、右クロス、左右ボディと川嶋の代表的なブローが、極限状態の中で次々と繰り出されていく。ここまで来ると、もはや何のテクニックを使っているかなどはどうでもよく、だた己の魂のみを武器に闘い抜いているようにしか映らなかった。その崇高な魂は、何人のそれよりも勝っているように思えた。

だが残念ながら、川嶋は勝つことができなかった。このラウンド、ジャッジ2人は川嶋を支持だったが、最後の1人がミハレスを支持。この1人が仮に川嶋を支持していたならば、王座は川嶋の手に転がり込んでいたハズだ。だが、試合は全ラウンドのトータルでなされるものであり、別なラウンドにおいて、ミハレス側にも不利益な採点の可能性があったかもしれないのだから、これを以て不当と断ずることは勿論できない。むしろ個々の持ち味が両者とも見事までに出た好勝負であったからこそ、各ジャッジの評価にばらつきが出たと考えることが妥当かも知れない。ただただ悔やむべくは、川嶋のスタミナが通常通りであったならの一点のみである。

ハリス 川-9 ミ-10
ジェンキン 川-10 ミ-9
クレメンテ 川-10 ミ-9
石 松 川-10 ミ-9
 
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