ボクシンググランプリ2007日本 VS メキシコ対抗戦を終えて(その6)
今回のイベントは、2007年新春の日本ボクシング界のスタートを飾るにふさわしい、また、日本ボクシング史上においても画期的なイベントとして大成功を収めた。
対抗戦は、副将バレロが勝利した時点で、日本の勝利が確実(4試合終了時点で、4.5点 対 0.5点)と圧勝の感が強かった。先鋒戦から中堅戦に出場した日本代表選手もそれぞれが持ち味を発揮し、本場メキシコの強豪を相手にしても十二分に通用することを証明した。
とりわけ、先鋒を務めた細野 悟は初のメキシコ戦にも関わらず、見事に6Rで相手選手(相当強かった)をKOし、日本優勝に向け、ポイントゲッターとしての責任をしっかりと果たした。中堅を務めた大曲も豪快なKO勝ちを収め、12連続KO勝ちをマークするなど、頼もしい限りであった。
今後もこうしたイベントが定期的に行われ、日本のホープ達が国際的な舞台で活躍するチャンスが増えてくれば、業界全体にとっても良いことだろう。
だが、大成功の今回のイベントも決して手放しに喜ぶわけにはいかない。団体戦としては勝利を得ることはできたが、肝心の大将戦で、川嶋 勝重が敗れてしまった。(しかも36戦目にして初のKO負けで。)できることなら、日本チームの圧勝と同時に、川嶋の2度目の載冠とミハレスへのリベンジをほとんどの人が望んでいたことだろうが、残念ながら、今回それは実現できなかった。
しかし、敗れはしたものの、この試合が近年稀にみるスリリングな好勝負であったことは否めない。試合を見た多くの人が、ボクシングが持つ格闘技の醍醐味を十分に堪能したのではないか。ボクシングを通して、真剣勝負の凄みを表現できるボクサーが年々減少しつつある中で、川嶋こそスリリングな拳闘を体現できる数少ない1人と言えるだろう。
今後の進退について、今回は明言を避ける形(前回軽率に引退宣言し、その後すぐに撤回した経緯があるため)となったが、いずれにせよ、自分の信念を貫き、今後の進退を決めてもらいたい。
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