第19回フェニックスバトルの見どころ

東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ 有永政幸 VS  ウェンペット・チャウタナ(タイ国)>

この試合はご存じの通り、今年3月に行われたタイトルマッチの再戦である。

当時はウェンペットが保持する王座に有永が挑戦するという図式であったが、今回はその逆。前回の試合はその判定を巡り、物議を醸したが、結局裁定を不服としたウェンペット陣営の挑戦を有永側が受託する形で再戦が決定した。文字通り、因縁の対決だ!

前回は有永自身もスランプの時期で、試合内容に決して納得していなかったが、その後有永はコンディションがどんどん上向きになり、8月には最強チャレンジャーの呼び声も高かった無敗の丸山大輔を迎えうち、一方的に攻め、9ラウンドKO勝ちをおさめるなど上昇気流に乗っている。

有永よ、“来るなら、ど〜んと来い!”の心意気で2度目の防衛戦をクリアし、さらに上の段階へ一気に駆け上がれ!


48.5 Kg 契約 10回戦 八重樫 東 VS  エルマー・ゲホン(世界ランカー・比国王者)>

デビュー以来3連続KO勝ちをマークし、世界タイトル最短奪取を狙う八重樫。今回もスカッと早い回にKOし、世界戦実現に向けて大いにアピールしたいところだ。

だが、今回の相手ゲホンはかなり手強い。フィリピン王者であり、世界ランキングにも名を連ねる強豪だ。
ちなみに9月新井田が持つWBAタイトルに挑戦し、接戦を演じたエリベルト・ゲホンは実弟である。
弟が長いリーチからのアウトボクシングを得意とするタイプであるのに対し、兄エルマーは打たれ強さに定評があり、前にガンガン出るファイタータイプ。スタミナにも自信があり、長期戦の戦いを得意としている。プロ、アマを通して3ラウンド以上戦ったことがない八重樫にとっては危険な相手だ。

だが世界を狙う上、得意不得意を言うことは許されない。ここはよりスピーディーに、かつパワフルに進化した八重樫に大いに期待したい!


大橋アマ最強軍 VS 西日本選抜軍>

スーパーフェザー級8回戦 岡田 誠一 VS  萩森 良平(天熊丸木)
スーパーフェザー級6回戦 細野 悟 VS  江口 泰将(岐阜ヨコゼキ)
ミドル級6回戦 元木 智之 VS  林 裕広(尼崎亀谷)

今年鳴り物入りで続々プロデビューを果たしたアマ最強四天王。

その中でも八重樫が頭一つリードした感もあるが、他の3人も負けてはいない。現時点では、4人とも無敗であり、アマ時代の戦績は八重樫に勝るとも劣らない。まさに無限の可能性を秘めていると言えよう。

これまでの対戦相手がすべて外国人選手であったこともあり、なかなか正当な評価を得る機会に恵まれなかったが、今回は三者ともプロキャリアが勝る日本人選手が相手。それだけにはっきりとした形でアマ最強軍の実力を見せつけてほしいところだ。


富久信介杯の見どころ>

スーパーフライ級4回戦 名取 耕平 VS  ジェット 勇(F・I)
フライ級4回戦 福吉 洋次郎 VS  金城 智哉(ワタナベ)

未来のチャンピオンを目指す有望な若手選手の発掘、育成を目的とする富久信介杯。今年は、大橋ジムから福吉、名取の2選手が出場する。両者とも今年度の東日本新人王トーナメントにエントリーされた選手だ。

 福吉は恐れを知らないガチンコファイトが信条。今年は脇腹の故障に泣き、新人王の夢は断たれたが、その闘志は消えることは決してない。今回は体調も万全。地元横浜の仲間達の強力な応援を一身に背負い、万を持して出撃する。

 そしてもう一方の名取だが、若手選手の中で最もバランス感覚の優れた逸材である。先輩、川嶋勝重のスパーリングパートナーをつとめる機会にも多々恵まれ、今年の新人王トーナメントでは優勝候補と目された月花選手と激闘を展開し、僅差の判定で破れるも、試合後、相手選手がトーナメントを辞退するほどのダメージを与えたことは、そのポテンシャルの高さを証明することになった。

今年は例年と比べると試合数こそ少ないが、その分、質の高い好ファイトをご覧いただけるであろう。



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