第19回フェニックスバトルを振り返る(その3)

8R スーパーフェザー級

○ 岡田 誠一(5R2分34秒TKO)
× 萩森 良平(天熊丸木)

試合経過
デビュー以来、2連続KO勝ち。しかも今回が初の日本人対決とあって、周囲の期待はいやがうえにも盛り上がった。

そんな周囲の期待をよそに、岡田は大きな不安を抱いていた。前回の試合が終わったあたりから、右足に鈍い痛みを感じていた。それでも豪胆な岡田は“そのうち自然に治るだろう”ぐらいの軽い気持ちで練習を続けていた。しかし、試合の数日前から鈍い痛みが激痛になっていた。いまさら周囲に心配をかけられまいと、誰にも打ち明けることもなく、痛みと不安をポーカーフェースで隠し通した。

だが、悲壮な決意でリングに上がった岡田は鬼神のように強かった。

序盤から左ボディ、右フックの上下攻撃で相手を追い込み、3Rには左ボディからの左右フックで最初のダウンを奪う。

さらに4R終了間際に強烈な左ボディを決めると、萩森は思わず腹を抱え、苦悶の表情を浮かべるが、ゴングに救われる。

だが5Rに入り、左ボディの集中打を追い打ちしたところで、萩森は戦意喪失。レフェリーがストップを宣告した。

試合後、医師の診断の結果、岡田は右足を骨折していることが判明した。


大橋会長の談話
技のキレと正確さから繰りなす攻撃力はたいしたものだ。今後の課題はディフェンス力の強化だね。
それより(本当はほめられることではないんだけど)骨折の痛みを堪えて戦い抜いた根性はたいしたもんだね。


(C) OHASHI BOXING GYM