第20回フェニックスバトルの見どころ(その1)

東洋太平洋ミニマム級王座決定戦 
ウィラサック・チュワタナ(タイ国、東洋同級1位) VS  八重樫 東(東洋同級2位)


大橋ジム主催の興業シリーズ“フェニックスバトル”。

その記念すべき20回大会のメインを飾るのは、川嶋でも有永でもなく、何とデビュー5戦目の八重樫だった。そしてもっと驚きなのは、デビューして一年そこそこの新鋭が現時点でWBC世界18位、東洋太平洋2位にランクされ、今回、異例の早さで東洋太平洋王座決定戦に臨むということだろう。

無敗の前王者ロデル・マヨールが世界王者イーグル京和に挑戦するため、タイトルを返上したため、同級2位だったエルマー・ゲホンを撃破した八重樫が、同級1位のウィラサックと決定戦を争う権利を得たというのが今回の経緯だ。

昨年12月のゲホン戦では、相手の驚異的な粘りに遭い、初めて10ラウンドを戦い抜いた。慣れない長期戦でスタミナ温存を意識するあまり、KOチャンスを逃してしまったが、そこは八重樫、しっかりポイント稼ぎ、大差の判定勝ちを収めた。同時に長期戦の戦い方もしっかり把握できた。

“今度長期で戦っても、勝負どころがわかったので、必ずKOで勝ちます。”と八重樫は笑顔を見せる。

しかし、相手はゲホンより格上の第1位である。しかも、ウィラサックが所属するタイの名門チュワタナジムでは、昨年同門のウェンペットが八重樫の先輩である有永に東洋太平洋のタイトルを奪われ、若きホープ、ワンチャナも八重樫の後輩である細野のデビュー戦で敗れているだけに、ジムの威信を賭けて、“打倒! 大橋ジム!!”、“打倒! 八重樫!!”に全力を注いでくることは間違いない。決して侮ることはできない。

八重樫が見事王座を取り、記念大会に花を添えるか? それともウィラサックがチュワタナジムの誇りに賭けて、ベルトをタイに持ち帰るか? いずれにせよ激しい戦いが予想されるだけに、ゴングが待ち遠しい。


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