第20回フェニックスバトルを振り返る(その3)

52.5Kg 契約 10R

○ 有永 政幸(WBC世界スーパーフライ級6位、大橋) 8R2分48秒 KO
× 小室 裕一郎(日本スーパーフライ級9位、新松戸高橋)

【試合経過】
“世界挑戦テストマッチ”と銘打たれて、有永の世界ランカーとしての実力を世に問うために組まれたハズの試合だったが、大方の予想に反し、意外な展開に!

この日の対戦相手小室は、軽快なフットワークからのヒットアンドアウェー戦法を得意とする典型的なアウトボクサー。とりわけこの日の小室の攻めは、その持ち味を充分に活かした快心の出来だった。

序盤から徹底して足を使い、ジャブで回しながら、追いかけてくる有永にカウンターを合わせる。

2Rには小室の右アッパーにバランスを崩すシーンも。

5Rにも右ストレート、左アッパーを的確にヒットさせ、小室ペースのまま後半戦に突入。“このまま判定になれば、有永不利!”と誰もが思った。

7Rあたりから、小室のスピードが顕著に落ち始め、徐々に有永のパンチが小室に当たり始めた。

そして、第8R、プレッシャーをかけながら右アッパーで小室をコーナーへ追い込むと、渾身の左ボディブロー。この一発で小室はコーナーにヘタリ込み、悶絶!そのまま、テンカウントを聞いた。

なんとかKOで勝ったものの、世界挑戦を目前にした試合としては、決して誉められたものではなかった。大橋会長は当然のごとく、有永の世界戦に“待った”をかけた。

“まずは日本王者であり、世界ランカーでもある菊井徹平と戦って、日本タイトルを取ること。”

これが大橋会長が有永に掲げたハードルだ。


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