第21回フェニックスバトルを振り返る(その1)
メインイベント フェザー級8R
○ 望月 義将(大橋、7R終了 TKO)
× 竹之下 陽太(花形)
【試合経過】
本試合は、望月にとって8ヶ月ぶりの復帰戦。最近行われた試合は2試合ともまさかの判定負け。どちらの試合も望月の方が勝っていたという声が多数あったのも事実だが、いかんせん公式判定が覆ることは絶対にありえない。それだけに「第三者に委ねるのではなく、完全に決着をつけるしか道はない!」という悲壮な覚悟が試合前から望月を支配していた。
予想通り、初回からエンジン全開の望月に対し、竹之下はその怒濤のラッシュにズルズルと後退。あまりの勢いにすっかり慌てた竹之下はバランスを崩し、スリップダウン。今がチャンスとばかり、望月は強烈な左ボディと鋭角な角度から突き上げる左右のアッパーをアゴに直撃させ、カウントナインのダウンを奪う。更に、もうろうとする竹之下に左アッパーから右フックを叩き込み、2つ目のダウンを奪うが、ここでゴング。竹之下はかろうじてKO負けを逃れた。
誰もが2回には決着がつくと思いきや、ここから竹之下の驚異的な粘りが始まる。望月は、竹之下をロープに詰め、左ボディ、左右ロングアッパーでめった打ちにするも、(威力になれたか)竹之下は耐え抜き、時折カウンターの右ストレートで望月の動きを止める。3〜6回になっても展開は変わらず、望月が怒濤のラッシュをしながらも、竹之下から度々カウンターの右ストレート、あるいは左ショートアッパーを喰い、やや攻めあぐねているようにも受け取れる。
結局、7回に左ボディ、左右アッパー、右フックを徹底的に叩き込んだが、竹之下は倒れず、ダメージを危惧したレフェリーが7回終了時にレフェリーストップを宣言し、望月のKO勝ちとなった。
念願のKO勝利による再起を成し遂げた望月だが、内容には決して満足していない。前半の勝機を逃し、ズルズルと後半まで試合を長引かせてしまったこと。攻撃時に何度も相手の良いパンチを貰ってしまったこと、もっとスピードに緩急をつけたり、フェイントを織り交ぜた攻撃ができなかったことなど、まだまだ課題は沢山ある。こうした課題をしっかりと省みて、自分の欠点を克服したときこそ、今回の1勝が「勝ちある1勝」となるに違いない。
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